ご挨拶
昨年に引き続き、本学の医学部保健学科放射線技術科学専攻1年生向けに、九州電力のカーボンニュートラルへの取り組みや、原子力発電他の発電方式の位置づけや安全対策についてご講演頂きました。VRゴーグルを用いたバーチャル発電所見学もして頂き、発電所の様子が楽しく理解できるように工夫していただきました。本講演・体験を準備頂いた九州電力の広報グループの皆様、ありがとうございました。
12月2日-3日に山口市で行われた、第12回九州モニタ研究会に藤淵と荒川が参加しました。
大学や病院、企業で行われている診療放射線に関係する最新の画像処理技術・研究の発表に加え、VRを利用した教材の体験会がありました。参加者が20名弱と小規模な研究会であったため、議論が活発に活発に行われました。我々のVRやMR, ARを利用した放射線防護教材開発においてもコメントが多く頂けたため、今後の教材開発に役立てていきます。
11月15日から17日まで東海村産業・情報プラザ「アイヴィル(iVil)」で2023年度核データ+PHITS合同研究会に参加しました。
核データと、核データを基盤とする粒子・重イオン輸送計算コードPHITSの研究についての最先端の講演発表が行われました。我々は教員1名、学生4名が参加しました。核データに関しては近年公開されたJENDL-5の特徴に加えて、新しい核データ取得実験の方法、機械学習を利用した核データの作成などが講演されました。PHITSについては、最新のPHITSの機能に加えて、種々の分野への応用の講演が行われました。学生はPHITSの放射線防護研究への応用について、ポスター発表を行いました。
11月13日・14日において、本事業を共同で行っている九州大学及び東北大学の学生と研究交流会及び東海村の原子力研究施設見学を行いました。
11月13日は研究交流会を開催し、お互いの放射線防護研究の紹介を学生が行い、お互い質問を行って理解を深めました。
11月14日は、JRR等の原子力関連施設、物質・生命科学実験施設、ニュートリノ実験施設、核融合実験施設の見学を行いました。最先端の研究施設とともにそれぞれの放射線防護についても学びました。
11月6日から9日まで、グランドニッコー東京 台場で7th International Symposium on the System of Radiological Protection(ICRP2023)が開催されました。当研究室からも教員2名及び学生5名が参加しました。
放射線防護における最新の人体への影響や評価法に関する研究に加えて、福島原発事故による放射線災害からの復興の経験、これを踏まえたEUでの対策や、意思決定方法の体系化など、メンタルケアや社会科学を含めた幅広い分野の講演及びその議論が活発に行われました。
愛知県の名古屋国際会議場で、第51回日本放射線技術学会秋季学術大会が開催されました(10月27日~10月29日)。
診療放射線の最新の研究成果が発表されると共に、シンポジウムや教育的な講演も実施された対面式のイベントが開催されました。放射線防護に関するものとして、患者さんへの被ばくに加え、術者の被ばく対策への線量評価や防護方法、また法律への対応に関する講演がありました。近年の放射線防護への関心の高まりに伴い、放射線防護に関する講演件数が多くなっているように感じました。
放射線教育に関する講演では、診療放射線技師学校において、「工学実験の中で放射線計測器を自分ではんだ付けして制作し、計測学実験の中で製作した校正を行い、撮影実習の中で線量評価を行う」、といった、総合的な教育を提案された発表があり、我々の人材育成においても大変参考になりました。
広島コンベンションホールで、第126回日本医学物理学会学術大会が開催されました(9月15日~9月17日)。
対面方式で開催され、医学物理に関する最新の研究発表に加え、講習会や教育講演も行われました。荒川が参加し、主に計測器・線量計等の基礎的な原理実証を行った講演に加え、深層学習を用いた治療の最適化や予測発表に参加しました。ゲルを用いた3次元的な線量評価法や治療のための体動評価、粒子線治療での可視化等、計測の種類や範囲も幅広くあり、大変勉強になりました。
全国の放射線技術科学を学ぶ大学で行う研修会に参加しました(2023年9月4〜6日)。
九州地区国立大学九重共同研修所に計約60名の教員・学生が集まり、各大学の学生による研究紹介や交流会を行いました。
原子力規制庁体験プログラム(令和5年8月28日から9月1日)に本学医学部保健学科3年の瀧田健汰さんが参加してきました。有意義な経験が得られたようです。お世話になりました原子力規制庁の皆様、ありがとうございました。以下は、学生からの報告書になります。
原子力規制庁体験プログラム(令和5年8月28日から9月1日)に本学医学部保健学科2年の小林美月さんが参加してきました。有意義な経験が得られたようです。お世話になりました原子力規制庁の皆様、ありがとうございました。以下は、学生からの報告書になります。