原子力規制庁体験プログラム(令和8年度夏季)に参加しました(3)
原子力規制庁体験プログラム(令和8年8月28日から9月1日)に本学大学院医学系学府保健学専攻医用量子線科学分野1年の楳木麻央さんが参加してきました。お世話になりました原子力規制庁の皆様、ありがとうございました。以下は、学生からの報告書になります。
原子力規制委員会職場体験プログラム報告書
令和8年9月
九州大学大学院医学系学府保健学専攻医用量子線科学分野 修士1年
楳木麻央
令和8年8月24日から28日までの5日間、原子力規制委員会職場体験プログラムに参加させていただきました。私は地震・津波審査部門に配属していただき、原子力規制庁や地震・津波審査部門で行う業務について詳しく教えていただくとともに、様々な貴重な体験をさせていただきました。
1日目は、原子力規制庁全体について学びました。原子力規制委員会が設置された背景や、使命・活動原則、他の省庁とは異なり独立した意思決定ができることなどを学びました。活動原則には、「透明で開かれた組織」や「実効ある行動」など、過去の反省を生かしたものとなっていました。またグループワークでは、この活動原則をもとにした行動理念を考えました。実際に原子力規制庁で働く職員の立場になり行動理念を考えることで、2日目以降の実習における心持ちができました。また、全国様々な大学、学部の学生とコミュニケーションをとることができ、自分自身の視野を広げる良い経験となりました。反省点としましては、グループワークを進めるうえで必要である意見をまとめる役割や時間内に指定された課題に対する解答を出す力がまだ足りていなかったと実感しました。今後はこういった力を身に着けられるよう意識して行動したいと思います。
2日目以降は地震・津波審査部門での実習を中心に行いました。自然ハザードと耐震設計・耐津波設計を審査する班に分かれており、原子力発電所を設置するうえで、地盤から建物まですべてにおける審査に関することを学びました。東京電力福島第一原子力発電所の事故を機に、従来の規制基準から項目の新設や各項目の強化がなされた新規制基準に変更され、この厳しい基準に適合しているか審査を行っていること、また具体的な業務について学びました。自然ハザードにおける審査では、事業者が行った断層の活動性、基準地震動、基準津波、想定される火山灰の厚さなどの評価結果をもとに審査を、耐震設計・耐津波設計における審査では、設定された基準地震動や基準津波に建設物が耐えられるかどうかについて事業者が評価した結果をもとに審査を行っていました。地震・津波審査部門での実習では模擬審査を行い、実際の事例を通じてどのようなことを質問しているのか、どの程度細かいところまで確認しているのかを学びました。また、実際の審査会合を見学させていただき、事業者と規制庁がどのような雰囲気の中、どのような会合を行っているかを体験しました。今までは報道で一部分しか見ることができていませんでしたが、とても透明性の高い会合だと感じました。
その他にも、原子力発電所の制御室を再現したシミュレーターを用いた研修、緊急時対応に使用されるERCの見学、委員会の傍聴や実際の委員・幹部との懇談など、大変貴重な体験をさせていただきました。委員・幹部との懇談では、どのような思いをもって規制庁で働いているか、今まで専門として学んでいたことなどたくさんのことをお聞きしました。自分自身の考え方の狭さを改めて実感したとともに、視野を広げることの大切さを学びました。
5日間の実習を通して、原子力規制庁の実際の業務や雰囲気を肌で感じることができました。私が想像していたよりも風通しが良く、若手でも活躍することができる職場だと思いました。また、原子力の知識がない方や文系出身の方も多く、どのような方でも活躍することができる大変魅力的な職場だと感じました。今回の職場体験プログラムを通して学んだことを今後の進路に活かしたいと思います。
最後にはなりますが、本プログラムに参加するためにご尽力いただいた藤淵先生、プログラム中に大変お世話になりました人事課の皆様、地震・津波審査部門の皆様に心より感謝申し上げます。
